8月に続き東海セントポーリア協会の例会に参加しました。開催日が平日(金曜日)だったので会社勤めの私は参加を見合わすはずでしたが、前回に引き続き大上さんの体験談part2があるというので出席しました。
大まかな内容は以下の通りです。
日時 1999年10月22日(金曜日) 10:00〜12:00
場所 東山植物園植物会館研修室
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内容
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![]() 交換会に提供された苗 |
人にはそれぞれ育て方が有り、どれが正しいと言う物では有りません。以下の話しは、大上さんの体験に基づく栽培方法Part2です。(以下大上さんが喋っていると思って読んでください。)
私は今まで北海道にいたので、中部地方で夏を迎えるのは初めてです。こちらの地方は残暑が厳しく私もセントポーリアもびっくりしています。セントポーリアは3段ある栽培棚の内、一番下段だけがかろうじて咲いています。多くの株が高温障害で中心の葉が堅くなってしまいました。
さて今回は、前回の補足点とトレイル種の栽培方法についてお話します。
1.前回の補足点、経過等
・根ぐされ対応その後
前回根ぐされ対応でクラウンカットされた株は、以下のようになりました。
8/28 撮影→
10/22 撮影8/9にクラウンカットを行い少し根が出てきた状態 1ヶ月水差しの後、土に植え替え1月半経った状態
・「植え替え」と「再成」の違い
定義 内容 周期 植え替え 土を崩さずに1つ上の鉢に植え替えること 1年/1回 再成 成長して根がいっぱいで根茎をカットして仕立て直すこと 2年/1回
(すぎっちょ所感:私は上の定義で行くと、今まで再成ばかりしていたように思います。)
・大上さんの裏技
技1 サランラップで密閉 フラコンケースみたいな状態を作り生育を促す。 技2 シャワーキャップを利用 技1と同様の効果。中心が無くなった株は、シャワーキャップを利用して脇芽を待つと早い。(すぎっちょ所感:ポーリアさんはクリーニング袋を利用しているそうです)
※注:ウィック方式で育てている苗をフラコンケースに入れると一時的にすごく大きくなるが、ある日突然駄目になる。これは、葉っぱの部分と、根の部分、両方の湿気でダブルパンチで駄目になるのでしょう技3 葉の上にティッシュを置く 高温障害で堅くなった株は、蛍光灯を使っていたら、葉っぱの上にティッシュを置く。すると夏に成長障害を起こしたゴワゴワした株も、やわらかな葉っぱを展開させる。※注:自然光はダメ 技4 ミズゴケで根出し ワサビ茎になった株は、ミズゴケで根出しすると早い。その上清潔で根ぐされがあまり無い。※注:夏は土でやると腐りやすい。
2.トレイル種の仕立て方
トレイル種は、ここに10鉢の株があったら、10通り(個体差があるので)の育て方があります。
トレイル種も普通種と同じでワサピ茎にしない工夫、植え替えが必要です。すべての株がそうだと思いませんが、成長株で購入すると茎が老化している株が多いように思います。茎が老化していると、新しい根も増えませんし、脇芽も思うように出ません。どうしても、その品種が好きで手に入れた場合は、購入株をクラウンカットし、根を出させて小苗から始めると良いでしょう。
・苗の選び方
- トレイル種には、ブッシュ型とつる性のものがある。脇芽で比較的簡単に仕立てられるのがブッシュ型。
- ミニ・セミミニ種が簡単で良い。
- 若い株が良い。大きくなってからでは、軌道修正するのが大変。
レベル お勧め品種 特性 アドバイス 初心者の方 ミニ種
セミミニ種特に脇芽が出やすい性質がある 小苗のうちに脇芽が出てきたら、その下に付いている葉は取らず、脇芽の付いていない外葉を取り、なるべく早く鉢から株を取り出し、深植えをしてください。 中級者の方 ブッシュ型 茎は短く脇芽を周期的に出させる 小苗のうちに芯を止めて脇芽を出させながら、いちど株型を整えると後は少しずつ手を掛けるだけで株型が乱れにくく育てやすいです。 上級者の方 つる性 つるのように伸びブッシュ型より成長が早いのでテクニックが必要 3本、6本、9本・・・と枝別れしたら茎の部分を土の中に埋めるのではなく、浅鉢の土の上をはわせてやる様にそれぞれの茎をピンで押さえ、その茎に早く根を出させ脇芽をつけてあげる。(茎が若いうちに倒しピンで押さえるとよく根が張り脇芽が出やすい)
・初期段階
- トレイルは必ず中心に植える必要はない。むしろこれから延びる方向を見極めて横に植えたほうが良い。
- 中心をカットして早く脇芽を出させる。
- 中心をカットするときは深く切ったほうが良い。浅く切ると立ち上がってしまう。
- 芽も葉と同様三本組みで付く。それを見きわめてカットする。
- カットしたものはクラウンカットと同じ要領でまた増やすことが出来る。
- 早めに整形する。大きくなってからでは駄目。
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| カット後1週間経過 | カット後2週間経過 | カット後3週間経過 |
・完成に向けて
いらない葉は葉茎は残して葉だけ取る。(※右の写真は実演中。取った跡の姿は、カット後一週間経過の写真参照) これは脇芽が破壊されるのを避ける為である。残した葉茎は、暫くすると自然に溶ける。
- 脇芽を出させる為に頂芽(クラウン)をカットする。
- 土に沈めないで土の上に寝かせる。葉茎は土に沈めると別株とみなされコンテストではダメになる。
- 寝かせる為にいらない葉は、ピンセットで取ると楽である。
仕立て過程 ![]()
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仕立て前の株 バッサ、バッサと次々に頂芽(クラウン)を切り取る大上さん。あまりの早業の為に左手の残像が確認できる。 ![]()
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仕立て後のさっぱりした株 1ヶ月後の脇芽がいっぱい出てきた姿。左の時の葉は1枚も無い
・普段の管理
- とにかく脇芽を出させる事に専念する。
- 光を他の品種よりも好むので、不揃いの葉、不成長葉、傷ついた葉、色が変った葉は取り除き光が良く当たるようにする。
- 肥料は普通種よりたくさん必要。濃いくらいで良い。肥料成分は(20-20-20)(6-6.5-19)をベースに与えると成長が早い。
- 水も多量に必要 テキサススタイルやウィックが育てやすい。
・最後に
他の品種よも手間が掛かりますが、丹精するとどの品種よりも育て甲斐があり、それは見事に咲き誇ってくれますので、是非、挑戦してみて下さい。
すぎっちょより 講習会で一生懸命メモしたのですが、ところどころ大上さんがおっしゃった事と違う記述があるかも分かりません。その場合はご容赦ください。
例会のときに会員の方が自慢の株をもよって審査するコンテストである。しかし、AVSAの審査基準に基づくような堅苦しいものではありません。例会参加者が1票の投票権を持ち、すばらしいと思った株に一票を投票するいわば人気投票である。優勝者は見事なオンタリオを出品された尾関さんでした。私も物は試しと、欲張って2株(アラモストレンジャー、トミー)出しましたが、2週間後の展示会用に育てていた為、花数が少なく途中で引込めたくなるくらい恥ずかしい株でした。
![]() オンタリオ (直径40-50cm) |
![]() アラモストレンジャー (恥ずかしいので11/7に再撮影したもの) |
![]() トミー (恥ずかしいので11/7に再撮影したもの) |
これも物は試しと、「チェリーNクリーム」を持っていき相談を受けました。
この株は大輪の濃赤の花ですが、購入時から葉がバンザイしており葉姿が直らない。その上最近は外葉と中心の葉の大きさ、つやも違い困っていました。
アドバイスして下さったのは以下の点です。
| No | アドバイス | 所感 | |||||
| 1 | 光が足らない | 昼間はレース越しの光を受け、17:00-23:00まで20Wの蛍光燈で補光しているので、大丈夫だと思っていたが、蛍光燈まで25cmと離れているので、もっと縮めた方が良いらしい。これは、蛍光燈の真下に移動させることによって対処した。 | |||||
| 2 | 肥料が足らない | 確かに、夏季だったので、肥料はあまり(殆ど)あげてなかった。10月からアルゴフラッシュを与えるようにしているので大丈夫だと思う。 | |||||
| 3 | 葉がバンザイする品種である | やはりそうなのか・・・ 買ったときからバンザイしていた。深植えしてあり販売用葉を保護するビニールが付いていたからだと思っていた。これはどうすることも出来ない。 | |||||
| 4 | 葉を寝かせる為には、サランラップをかぶせまるめた針金を重しに載せる | クリーニングの袋をかぶせたが、家に適当な重しが無かった。良いものが見つかれば重しを載せたい。 | |||||
| 5 | 毎日手で広げるのも手である | 毎日とはいかないが、3日に1回くらいは行っている。 | |||||
| 6 | 外葉は成長が止まっているのでもう取ってしまう |
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